maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

リュックしょって富士登山 ヘイっ♪ ~ご来光編~

さーて、ずいぶん日数が経ってしまったぞ^^;
富士山のあの感動をもう一度!
 
ということで。
22時頃にスバルライン5合目に到着した一行。
車で来られる場所といってもすでに2000メートル超えてますから
本当ならこのあたりで少し長めに休憩をとって空気の薄さなどに慣れる方が良いそうなのですが
そんな時間はありません(笑)
 
着替えて、余計な荷物はロッカーに仕舞って~
れっつらごー!
 
最初はだらだらと緩やかな登り
おしゃべりしながら、お水を飲みながら(お水を飲むのは高山病予防にも効果的)るんたった♪
この時期の富士山はとっても混雑するものだと覚悟をしていましたが
山頂でご来光を目指す人はもっと早い時間から登ってますものね。
人はもちろんたくさんいますが、そう気にならず。
 
だらだら道って結構へばる~。
なんて思いながらどうにか6合目
安全指導センターを通って。
 
だんだん斜面がきつくなってくる。
事前に見ていたHPに「上を見上げては駄目(まだあんなにあるんだ~と思うから)。常に足元と目の前だけを見てのぼるべし」と書いてありましたが
一緒の友人がちょいちょい上を見上げて「あそこは何合目~?」なんて聞いてる^^;
のんびり登山ではあるけれど、やっぱり先が長いと思うと精神的に弱くなっちゃいますよね・・。
 
初心者ばかりのグループでしたので、唯一経験者のリーダーに声をかけてもらい
休憩もお水も酸素もしっかりとりながらとにかくのぼる。
夜なので写真はほとんど写せませんでした。
 
でもね、山の斜面からふもとの街のあかりをみおろした時
なんだかとっても崇高な気持ちになりました。
 
去年六本木の富士フィルムスクエアで大山行男さんの写真展を見たのですが
あの時、10分くらい動けなくなったほど一番感動した写真は
富士の山が、まわりの山々と街明かりをすっぽりと優しく力強く抱きこんでいるもの。
 
あの写真が思い出されて、今まさにその富士山の上にちっぽけな自分がいることがなんだか嬉しくて。
 
7合目の花小屋到着
 

 
山小屋では必要なものが購入できますが
値段はどんどんあがっていくそうです^^
 
この写真、どこで撮ったのか忘れちゃいましたが・・たぶん7合目
 

ビールとかお酒も売ってるのね~w(°°)w
でも、酔いがまわるのも早いそうですのでお気をつけて。
私は・・もちろん飲んでませんよ~。
 
7合目のとある(どこだろ?)山小屋を超えると
急に岩場が目の前に。
「へっ?行き止まり!?」って思うほど唐突です。
 
えーっ。これ登るのぉw(°°)w(←不勉強)なんて言ってる暇はありません。
とにかく前にすすむのみ~!
 
この日はとーーっても風が強くて、岩にしがみつき一歩一歩登りながらも
バランス崩して落ちそうになったり^^;転びそうになったり・・
とにかくここ、時間がかかりました。
足もだいぶ疲れが来ているのに、大きな岩を登るために
片足大きくあげて「ふーんしょ!!」って踏ん張らないとあがれないし(笑)
頻繁に休憩(というか、少し歩くと次の一歩が出なくなる・・)し、黒糖やチョコレートなども食べながら
とにかくがんばれがんばれ!
 
そして、私に大トラブル発生
靴底が・・取れてる(笑)!!!右も左もつまさき部分がぺろーんって。
数年前に買った結構いいお値段の登山靴。普段履いていない分、家を出る前にもっとちゃんとチェックすれば良かった(T。T)
岩場を越えて次の山小屋で何か策はないかと相談し・・とりあえずガムテープでぐるぐる。
すぐに底から(ガムテープが)切れてっちゃうから、上の山小屋でも補強してね。と言われてとりあえず出発。
まだまだ登るぞー~!
 
ちょうどこの時点で岩場は終わり。
でも、今度はジグザグ砂利道。しかも延々と・・。
 
登山は人生と一緒ってどこかで読んだけど
誰も助けられない。自分一人でがんばるしかない。
でも、前に進んだら必ず今までと違う景色が広がる。
辛くなったら、もう何にも考えない。ただ足を前に出すだけ。ほんとそれだけ。
 
このままでは山頂ご来光は間に合わないなぁ・・というペースでしたが
それでもいいのです。
できることだけ。走ったら絶対死んじゃうし。欲張らずに(笑)
 
休憩の時に見上げた星空が本当にきれいでした。
ちょうどこの数日前が流星群のピーク。少なくなるとはいえ、この日も見えると思うよ~!と
友人に教えてもらっていましたので。常に星空を見て癒されていました。
東京にいるとぜんぜん見えないけど、実はあんなに綺麗な世界がいつでも目の前に広がっているんだなぁ・・。
 
 
ようやく8合目
 

 
3000メートルこえたけど、五合目から考えてまだ半分くらいかぁ。
 
ここで目標変更。
山頂はあきらめよう。時間的にも間に合わないし、私の靴は壊れかけているし^^;
ツアーに含まれていた休憩場所として本8合目で仮眠できるのでそこまでがんばろう。
 
でも、この8合目の写真撮ったあとが本当に苦しかった~。
私、この辺で酸素足りなくなってたんでしょうね。
3歩あるいたら1分休憩したいの(座り込むほどではないけど)。
常に息がきれていて、足がぜんぜん前に出ない。
こんな時に上見ちゃいけないってわかっているけど、ついつい見上げて「せめてあそこ(次の山小屋)まで」と
気合を入れなおす。
 
この時もう4時過ぎかなぁ?
レインウエアの下にフリースもコーデュロイのシャツも着ているのに、寒くて寒くてガタガタ。
だんだん白けて星が消えていくさまを見ながら、一歩。また一歩とりあえず進んで。
 
白雲荘超えたあたりで息も絶え絶え(笑)
どうにか次の元祖室までたどり着く。ここでご来光の時間です。
 
一万尺って・・ピンとこないけど、なんだかうれしい。

 

もうすぐだー。
 
登ってきたのはこんな道です。
 

 
 
山頂まではまだまだ^^;

 
感動のご来光


 
風は強かったものの、雨にも降られず
とてもよい状態でご来光を見ることができました。
眼下には雲海が広がって・・・。ホント、感動のひとことです。
 
ご来光を見た後、もう少しだけ登ったのですが
ここまで来るのに要した時間を考えると、本八合で仮眠する時間もほとんどないだろう・・と
下山道に進む選択を取りました。
 
 
今回の最高地点でぱちり

 
 よっしゃ。降りましょ~。
 
山に登るということは、当然降りる体力も考えてなければいけないって
わかってはいますが、下り道って慣れてないと難しいですよね~。
若い子とかはざっざっと走って降りていく人もいますが
私はもう、ひざがぷるぷるしてるし(笑)
 

下山道
 
雲海もまだ見えます♪

 
登りよりは早いペースとはいえ、とにかくもくもくと降りる。
だんだん人も増えて来ました^^
 
下りは山小屋もなくて、7合目にお手洗いがあるのみ。
ひたすらじぐざぐじぐざぐ。
 
7合目を超えてちょっと休憩しているところで、富士山ガイドのおじさまに声をかけられました。
「その靴どうしたの??」
 
靴底取れそうになったので、山小屋でガムテープ貼ってもらいました~♪と説明。
「ガムテープもっと持ってるの?」 ありませーん。
「靴下の予備ある?」予備はないけど、2枚履いてる~。
 
一枚脱ぎなさい・・と言われて、上にはいていたスキー用の厚手の靴下を脱ぎ・・。
なんと靴の上にはかせてもらいました。
なーるほどー。これは安定感があっていいわ(笑)

 
友人が持ってた麻ひもでリボンまで結んでもらって
でも、なんだか包帯ぐるぐる巻かれてるみたい
 
「これで安心して最後まで降りられるでしょ~!」と立ち去ったガイドのおじ様のステキなこと。
山男には惚れるなよって歌もありましたけどね(笑)
 
靴も安定し、どんどん降りて行きますが、足だるーい。
もうヘトヘトになったところでお馬さん発見!

 
どうやらここから5合目までこの馬に乗って帰れるそうです。
料金はお一人12,600円!
・・・自分で歩きまーす。
 
このさらに先に行くと、今度は馬車も登場。
こちらは20名くらい乗れるのかなぁ。1,000円ですって。
 
でも。いーの。自分で歩くんだもん!!
 
お馬さん地点からさらに1時間くらい歩きましたので
5合目到着は9時半過ぎだったかな?
バスの集合時間まではたっぷりあるけれど、8合目からの下りでも4時間近くかかっている訳ですから
時間配分ってほんと難しいですね~。
 
かくして、今回の富士登山は残念ながら山頂まで到達できませんでした。
でも、自分の体調としっかり向き合って無理なペースにせずたっぷり時間をとって
あとは天候にさえ恵まれれば
私にも登れると確信しました。
 
富士はやっぱり魅力的な山です。日本一の山
来年は絶対に山頂に行くぞー!!