maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

☆ブロードウェイミュージカル コーラスライン☆ 8/12 ソワレ

8/12(水)19時~
Bunkamuraオーチャードホール

どうしてRENTと公演期間かぶるかなぁ・・。
どちらもTぶーS主催なのに~。
と、ぶつぶつ言いながらも初日のチケットを押さえておりました。

コーラスライン
実は観たことなかったんです。今まで一度も。
ちょうど私が中学にあがり、吹奏楽部でトロンボーンを吹き始めた頃に映画版が大ヒット。
たぶん校歌の次くらいに練習したのが、このコーラスラインの「ワン」でした。
M8譜だったと思います。
この曲が当時の私にとっては非常につまらなく感じてしまって
コーラスライン=ミュージカルなのに音楽を楽しめないのでは?と
偏見をもってしまったんですよね^^;(子供のくせにー、こらっ!!>中学時代の私へ)

ということで、結香がブロードウェイでコーラスラインに出演し
親戚や友人の皆さんでNYまで応援に行こう!というツアーにも私は参加しませんでしたし、そもそもブロードウェイでコーラスラインに出演するのがどれだけ凄いことなのかわかっておらず・・(T。T)

去年「ブロードウェイ♪ブロードウェイコーラスラインにかける夢」を観て本当に衝撃だったんです。
せっかく今年東京で公演をするなら、結香が出演していなくても絶対観にいかなくちゃ。

さて、前置き長くなりましたm(_ _)m
予約したチケットは6列目。おぉ。なかなか前方でいいじゃない♪と思っていたら
会場に入ってびっくり!オーケストラピットが入ったおかげで最前列!!!!!!
ぐぉぉぉ。

オープニング、ララソラ~ソラソ レ♪ソ♪
ダンサー達が登場。オーディションの真っ最中なのです。
I Hope I Get It!!
とにかく一人一人のダンスに圧倒される!!すごいぞこれは!
一番前でまさに目がハート状態。

このオーディションにパスして得られるのはいわゆる脇役のコーラスダンサー。
個性を出してはいけない。まわりと同じように踊ることを求められる。

写真と履歴書を出しなさいと言われると、全員がそれぞれ本人の宣材写真を顔の前に掲げます。
このシーンがあることで、舞台の上で起こっていることがショーではなく本物のオーディションであるかのようにぐっと現実味が出てくるんですね~。

さて、演出家のザックは全員に名前・年齢・出身地など
「自分の言葉」で自己紹介をさせます。
演技の審査なら台本を!という言葉にも
「リラックスして。踊りはいつからやっているの??」と語りかけ
一人一人の個性を、人生をうまく引き出していく。

ダンス教室に通っている姉が羨ましくて、ある日姉の靴を借りレッスンに通ったというマイク。I Can Do That!!

ダンサーだった母の影響でバレエを始めるが、父と母の不仲から逃げるように稽古に通ったシーラ、もっと美しく生まれたかったけど、踊っているときの私は誰よりも綺麗と歌うビビ、両親とうまくいかず空想の世界に入り込むマギー

コニーは以前結香が演じていた役。衣装も一緒なのでついつい目で追ってしまう。
美しいバレリーナになりたかったのに、背が伸びないばかりに子供の役ばかりが廻ってくる。
ずっと年齢を伏せているが・・実は一番年上??
後のシーンで「タップは苦手なの」と手足をバタバタさせながら踊っていましたが
とってもキュート♪

踊りには自信があるし評価もされるが、ガリガリで胸がない・おまけに美人でない。
“ダンス10、ルックス3”と書かれた採点表を見て、そのまま整形外科へ。
胸を揺らしながら動いて「ほら。みんな胸元見てるでしょ♪」と自慢げなヴァル

そして、去年公開の映画でおそらく一番注目されたのはたぶんこの役
父と一緒に映画を観に行くにつれミュージカルに憧れ、ダンスをはじめるが
ナヨナヨしているとまわりにからかわれ、自分に自信がもてず悩んだあげく退学。
ハーレムのショーで女装して出演しているのを両親にみつかり・・
しかしその姿を見た後でも、父親は監督に「息子をよろしく頼む」と。
初めて息子と呼んでもらえたことに喜びと罪悪感を覚えるポール。

演出家ザックの元恋人キャシー。
スターとして華々しくハリウッドに進出したが、演技ができず自分が「ダンサー」であることに目覚める。
ザックはキャシーに「君はコーラス(脇役)には向かない」とさんざん宣告しますし
彼女の踊りは明らかにまわりから浮いている(表現力があるので)。
それでも彼女は自分を取り戻すためにどうしてもこの仕事が必要だと粘り続ける。
彼女一人でとても長い時間踊り続けるシーンがありますが
情熱的で、でもすごく女性的で素晴らしかった!ブラボー!!

脇役として名も無い立場でステージに上がる(仕事を求めている)彼らでも
一人一人その背景には本当にいろんなドラマがある。
審査を進めているうちに、ポールが足を痛めてしまい病院に運ばれます。
そこでザックが問う「もし踊れなくなったらどうする??」

ダンス教室を開く。田舎で結婚して子供を作る。自殺するかも!?・・
様々な答えが出てくるが、これだけはみんな一緒。
What I did for Love 愛した日々に悔いはない。

この歌ももともと大好きですが(結香もライブで良く歌いますしね)
やっぱり涙が止まらない。

最終審査が終わり、結果が発表されます。
その場を立ち去る者、喜んで飛び上がる者
でも。そう。誰一人悔いはない。

ラストシーンは有名な「One」でのラインダンス。(私が嫌いだった(笑))
キラキラの衣装を身にまとい、帽子を持って一人一人登場。
オーディションに合格した8人だけでなく、キャスト全員が踊るのですが
このダンスがまた素晴らしかった。
身長などもそれぞれなのに、足を上げる高さ、手を伸ばす位置など
一糸乱れぬパフォーマンス。

ここまで一人一人の話を聞いてきたからこそ、脇役=コーラスの顔が見えてくる。
ミュージカルとしてはやっぱり特異な作品だと思いますが
ようやく観られて良かった♪素晴らしかったです。

会社の友人でやはりミュージカルが大好きな方がいるのですが
コーラスラインを観ないで、ミュージカルを語る勿れ」
はい。納得いたしました~m(_ _)m