maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

☆RENT ~The Broadway Tour~ ☆ 8/9 マチネ

RENT ~The Broadway Tour~
7日に開幕してさっそく二回目観劇です。

8/9(日)13時~
赤坂ACTシアター

★☆ ネタバレしておりますのでご注意を ☆★

この時期、土日はずっとスケジュールが空かなくて
両親の分のチケットだけ押さえてあったのですが、
直前にお休みが決まったので急遽チケット譲渡掲示板で譲っていただきました。
感謝感謝☆

この前日から一泊二日でRENT&結香を観るために
沖縄からツアーで来られた方がたくさんいらっしゃいました。60名~70名??嬉しいですね~。
その接待役(?)をしていた叔父・叔母も日曜日に沖縄に帰ってしまうので
観劇前にシアター前で会って、お互いお土産をいただいたり渡したり・・。

そして二回目RENT
席はX列。後ろから二番目でしたがばっちり真ん中あたり。
初日T列上手ブロックでは全然感じなかったのですが
スピーカーが近くにあるのか、ズシンズシンとリズム&重低音が体に響く。
RENTのオープニングシーンで流れる「RENT」はロックですから、この響きがとっても心地よい♪

そうそう。初日はマーク&ロジャーが登場すると「きゃーー!」と大歓声があがった話は書きましたが
この日は数名の声と拍手。
やっぱり初日とはちょっぴり雰囲気違うなぁ。
幕が開いてから最初の土日。たぶんRENTという作品自体初めてという方も多かったんじゃないかしら?
私がこんな後ろの方で奇声を発して(?)ドン引きされても申し訳ないし・・ということで、なるべく大人しく。
・・・といっても、ついつい踊りだしそうな勢いで手拍子しちゃう自分がいましたが。

RENTを観ていていつも凄いなぁと思うのは、ある意味一貫性のない音楽。
ロック、チャチャ、タンゴ・・。
ミュージカルだけでなく、たとえばオペラだったり映画音楽もそうかも知れませんが
一つ大切なテーマ(メロディー)があって、曲調が変わってもどこかにそのテーマが見え隠れ・・というのは良くありますし、そこでストーリーの流れを支えている部分があると思うのですが、RENTの二時間半の中では本当にいろんな音楽と遭遇することに。
とても耳に残るフレーズは実はプッチーニの「ムゼッタのワルツ」ですしね。
そうそう。このRENTは「ラ・ボエーム」のストーリーを現代・・というか、1990年代版にしたものなんです。

音楽はいろいろあっても、常に強く発せられるメッセージは
No Day But Today
過去もない未来もない。今この一瞬を生きる。

ミミがロジャーの部屋に来て、彼を誘惑するシーンが前半にありますが
ロジャーは自分がHIV陽性であるということを理由に、気持ちに重たい蓋をします。
"I should tell you(言わなくちゃ)・・"思いを素直にミミに伝えたいけどどうしてもできない。
「昔なら君と恋に落ちたが、もう遅すぎる」とミミを拒絶しますが
彼女は「過去も未来もない。今があなたと恋に落ちる時。」と返します。
私、この後の歌詞がとっても好きなのですよ。
I can't control My destiny  I trust my soul
My only goal is just to be
There's only now
There's only here
Give in to love
or live in fear
No other path
No other way
No day but today
このシーンでは結局ロジャーは心を開けないんですけどね。

ちなみに、ロジャーとミミがぶつぶつと言っている"I should tell you・・"
日本人の耳には「愛してる」って聞こえるあたりが面白くないですか?
(実はちゃんと思いを伝えているじゃん!って(笑))
実際にはミミが倒れて運ばれて来た時に初めてI love youと伝えられます。

そうそう、ラストシーンでミミが月を飛び越え生き返りますが
その時にロジャーが「君とのこの瞬間が最後じゃなくて良かった」と歌います。
この厳しい環境(病気、死、貧困・・)の中で生命を燃やしているからそう思う・・というのではなく
現代もそうですし、これから先(どんな時代になるかわかりませんが)を生きる人たちにも
物凄く共感できる感情じゃないかしら?

その瞬間をどう生きるか。今をどう生きるか。
RENTという作品に触れると強く考えさせられます。
でも、決して難しいことではないのよね。
とにかく自分の足で前に進むだけ。

フィナーレの曲はNo Day But Today!!の強いメッセージをこめた曲の中に
Will I?のフレーズが混ぜ込まれています。
このWill I?は、第一幕でライフサポートに通う人々が
「人としての尊厳を失ってしまったら誰が見向きしてくれるだろう
悪夢から逃れて明日を迎えられる日は来る?」と歌っているのですが
ここのメンバー(ゴードンだったかな?)の一人が
医者の宣告どおりだったら3年前に死んでいた。自分らしく生きたい!と願いを発します。

自分らしく。今日を生きる。


明日14日ソワレも観劇予定♪
(そして今日13日はブレイクスルー・シートにチャレンジp(^。^)q)
私、止まりません(笑)