maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★レ・ミゼラブル★ 8/21(火) ソワレ

キャスト
ジャン・バルジャン橋本さとし
ジャベール:石川禅
エポニーヌ:知念里奈
ファンテーヌ:山崎直子
コゼット:富田麻帆
マリウス:藤岡正明
テナルディエ:三谷六九
テナルディエの妻:瀬戸内美八
アンジョルラス:坂元健児

★★★これから観劇予定の方は読まないほうが・・楽しいかも。★★★

六月から帝国劇場で上演されているレ・ミゼラブル
発表会前、選挙前観劇で感想を書いていませんでしたが
本日で今期四回目の観劇でした(笑)


今日の目玉は私にとって初めてのさとしバルジャン。
会社の派遣友人イチオシなので、とても楽しみにしていったのですが・・・

さとしさん・・・具合わるい??
なんでしょう?たぶん調子が悪かったんだと思います。(二部は回復していましたから)
一部の間は終始見当はずれな演技。歌も指揮者無視でしたし・・。
たぶん歌が安定しないので芝居に集中できず、といったところでしょうか。
千秋楽も近づいて疲れもあるのかな?まっ。そんな日もあるさ(笑)
でも、たぶんこれは普段からやっていることだと思いますが
あのグリッサンドは私は好きじゃないなぁ。
まだまだ発展途上のバルジャンですね。とにかく若かった^^;


そして禅さんのジャベールも初めてです。
以前マリウスの時は数回観ていますし、今年も七月あたまのスペシャル公演で
久々の復活マリウスステージも観劇していました。
他にも数名いますが、同じ舞台で違う役を演じるのはとても大変なことなんでしょうね。

あの甘ーい歌声のかつてのマリウスがこんなに厳しい声で演じるなんて・・。
素晴らしかったです。
自殺のシーン(とても張り詰めたシーンなのに)で、一箇所ぷっと笑ってしまったところがありましたが
声の柔らかさと硬さをきっちり使い分けていて流石!

エポニーヌは知念ちゃん。
数年前コゼットの時に少しお転婆チックな演技をしていて(マリウスをお尻に敷いていて)
なかなか良い感じでしたが、当時から私はエポ向きじゃないかな?と思っていました。
今日その念願の知念エポニーヌを観て・・うーん・・もちろん悪くはないけど
コゼットの方が似合ってたなぁと正直思ってしまいました。
彼女、たぶん囁いてしまう部分があるんでしょうね(プリュメ街のシーンで)。
マイクの音量が大きすぎて、マリウス・コゼットとの三重唱のバランスが壊れてました^^;
もったいなーい。


コゼットは今回一番おそらく苦労している富田さん
ダブルハイB二回とも当たりません。

今日の公演で一番の好演はマリウスの藤岡さん。
以前観た時よりも力が入りすぎかなぁと思う部分もありましたが(低音で唸るんですよ)
歌も安定していますし、演技も細かい。
泉見さんとはまた違った魅力ね♪

アンジョの坂元さんも久しぶり。
・・・・・前の方がよかったなぁ。
以前は「多数決で選出されたリーダー的」と書いたことがありますが
今回はワガママ言うからリーダーにしてやるよ・・そんな雰囲気が?
坂元さんって高い音を歌う時と低い音を歌うときでどうしてあんなに声の質が変わるんでしょうか?
(以前もそうだったかしら??)
低音の響きが威圧的過ぎて、なんだかとっても命令口調です。
私なら・・ついていきません!

って、役者さんの悪口ばかり書いているようですが
大好きなんですよ。この物語が。この音楽が。
今日とても感じたのは(そしてとてもイヤだったのが)
ひとりよがりな歌が多かったこと。

今回の演出なのか、指揮者の塩田さんの好みなのかわかりませんが
今までにないくらいテンポを急激に落したり、ゲネラルパウゼが長すぎたり
いろいろありますが、歌と音楽はバラバラになってほしくない。

ああ、無情

この歴史的背景も、ひとりひとりの日常も重苦しい物語を
観客に伝えるためには、すべてのバランスを整える必要があるんだと思います。
なんだか今日は重心のずれたステージを観てしまった感じ。



そして、苦言ついでにもう一つだけ
年々感じますが、マナーの悪い観客が増えてますよね。
つい先日友人からも「本編終わってトークショーになった時に、前の方の空席に行った人がいた」
という話を聞いて、「うーん・・」と思っていましたが
今日はカーテンコールの時に後ろのA席側から前方通路に雪崩こみですよ!

劇場は消防法などの規定で通路の確保が義務付けられているはずなので
もちろん係員が飛んできましたが、その静止も聞かない傲慢ぶり。
数人が動くと後から後から・・。
このモラルのなさはなんでしょうね。

せっかく素敵な舞台を観にいったのに、がっかり要素も大きくて。