maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★エリザベート ~ウィーン・コンサート・バージョン~★ 5/19(土) マチネ

キャスト
エリザベート☆マヤ・ハクフォート
ルイジ・ルキーニ☆ブルーノ・グラッシーニ
トート☆マテ・カマラス
フランツ・ヨーゼフ☆マルクス・ポール
ゾフィ☆クリスタ・ヴィットスタイン
ルドルフ☆ルカス・ペルマン
マックス☆デニス・コゼルー
ルドヴィカ☆キャロリーネ・ゾンマー
ちびルドルフ☆ニコラス・タナカ
 
★★★これから観劇予定の方は読まないほうが・・楽しいかも
あっ、曲の歌詞は日本版と少し違う表現のところもありましたが
全部暗記はしていませんし^^;、自分の頭の中ではやはり日本語になってしまってるので
東宝版の歌詞(私の記憶ですから違っているところもあるかも)を引用させていただきました。★★★


観ようかなぁ・・どうしようかなぁ・・高いしなぁ・・コマ劇場はコンサート形式だし・・
と、ずっと悩んでいたこのエリザベート

派遣友人が連休時に大阪まで遠征した話を聞いたり、プログラムを見せてもらったりしているうちに
ついに我慢できなくなり、前日にチケットを購入してしまいました(笑)

幕があいた瞬間「うわっ。なんじゃいw(°°)wこの人の多さ?」
それもそうです。コマ劇場にはオケピットがないためステージの後ろにオケが並び
その前に登場人物みんなが死体として並んでいる訳ですから、なんだか異様な空気^^;
セットもほとんどない状態でのコンサートですが、衣装も着ていますし一応脚本通りとのこと。

でも、死者たちの合唱(←表現が怖いですね^^;)を聞いて
久々のエリザの世界に引き込まれ、「うん。来てよかった♪」と思いました。
続くマックスとエリザベートのシーンでようやくマヤさんの声を聞きましたが
やっぱり上手いですしね。

私は各国CD、MDをほとんど聞きませんが一応持っていて(笑)
一番のお気に入りはオランダ盤。
そしてその中でも特に好きなのがこのシーンなのですよ。
東宝版のような余計な演出もなくてかなりすっきり^^

そうそう、エリザを初めて観た時に一番はまったのは結婚式のシーンでした。
ところが、2004年バージョンの時に振り付けが変わり、♪サイは投げられた~♪で
手をフルフルしてからサイを投げるような踊りに「なんじゃ?そりゃ^^;」と思っていましたが
オリジナルはもちろん違うのよね(笑)
髪をひっぱられるように(実際はヴェールですが)右に傾く振りがありましたが
その不自然な動きも、意思に反して操られていくサマをうまく現している。
東宝版もちょっぴり傾げるだけでなく、大きな動きにすればいいのに。

さて、この物語の中で奔放に育った野生児(?)シシィが王妃エリザベートとしての威厳を確立していくまで
一路さんの演技を見ていて、私は大きく三段階に分けているのですが(二回のターニングポイントがある)
まずは皇太后に取られた子供を取り返す時の♪子供達を返したならどんな遠くへも参りましょう♪の部分。
母としての自覚で少し強さがあらわれたこと。
そしてもう一箇所は一幕の最後♪お言葉嬉しく伺いました♪の部分。
フランツに出した最後通告の返事を聞き、自分の勝利を確信した瞬間。
今回ももちろん注目(注耳?)していましたが、なんと一つ目の部分は曲から違うんだ(笑)
新しい発見もあり、楽しくて楽しくて^^

カフェでのシーンでにぎやかに歌うところも曲は一緒でしたが
トランペットのフレーズたぶん違っていましたし。
(私のオタク耳によりますと(笑))

そうそう、とても不思議に思ったところもありました。
'ミルク'という曲があり、民衆がミルクが手に入らないほどの暮らしに憤りを爆発させるシーン。
空のミルク缶を手に勢いのあるダンスとコーラス。最後は意外と明るくCのコードで綺麗にハモリます。
ここの部分で拍手が起こり、拍手が続く限り役者さん達は最後のポーズから動かず、もちろん最後の一音はハモリっぱなし。
だーいぶ長く伸ばしたあと、指揮者が右手を右上に大きく振ったところでポーズ開放。
うわっ。オケは役者さんの後ろなのに、どうやって見ていたんでしょう?w(°°)w

続くシーンは・・民衆にはミルクが手に入らないのに
エリザベートのためにミルク風呂が用意されるシーン。
ここでさまざまな美容法が紹介されます。
バラの香水とか卵のシャンプーはなんとなくわかりますが
美容にザワークラウトとか、子羊の肉の厚切りを頬に乗せてとか・・ホント???^^;

一幕最後のシーンでもエリザベートはフランツの言葉に♪陛下と共に歩んでまいります♪と歌いますが
身振りでしっかり拒絶しています。(ちょっとびっくりするくらい(笑))
もともとこの全編にわたってエリザベートは「私は私だけのもの」と歌い続けますが
その表現がはっきりしているのは一路さんとマヤさんの演技の違いというより
やはり文化の違いでしょうか。

さて、第二幕。
ハンガリー国王としての戴冠式のシーンでてっきりフランツとエリザベートが歌うと思っていたところを
ルキーニが歌っているのに驚いた後
♪勝ったのね~♪とエリザベートとトートが歌う。
このシーン、一路&山口ペアはとても・・・上手くないのですよ^^;
私はもともと曲調が好きなので、勿体無いなぁと思っていましたが
今日はこの部分本当に堪能!聞きに来てよかった♪

ちびルドも可愛かった~。
歌はそんなに上手だった訳ではありませんが、あの年の子供があんなに長いソロを歌うんですもの。
「ママ」とか・・それ以外言葉はわかりませんが、短い単語で話しかける仕草などが愛らしくて。
そうそう、ちなみにこのシーンも東宝版では地球儀の上に乗ってくるくる回されていましたが
あれも謎でしたね^^;

フランツがすっかりゾフィの言うことを聞かなくなった事に対して
策略を立てるシーン。
何故かみんな馬のかぶりもの!!!??
もしかしてロバ?愚か者ってこと??
♪おぉ なるほーど (トントン)♪と曲にあわせてみんなが片足かきかき
ゾフィがトントン(←うーん。曲がないと説明できませんね)
なんとも可愛いシーンになってしまいましたが
あれ??この部分、トロンボーンのソロがあるんですね。
今までまったく気がつきませんでした^^;

続いてはマダム・ヴォルフの館。ここはバストロンボーンが主役ですよ^^
また話がそれますが、パンフレットに今まで日本で出演した方々のメッセージが寄せられていて
シルビア・グラブさんの欄に「主人と引き合わせてくれた作品。それにしてもルキーニとマダム・ヴォルフ・・凄い組み合わせ!?」のようなことが書かれていました。
確かに・・(笑)(←暗殺者と娼婦の館のボスですから)
私はシルビアさんのマダム・ヴォルフが大好きだったのですが
あの頃もすでにお付き合いしていたのかしら??

このあたりからストーリーはどんどん加速度を増していきますね。
♪闇が広がる♪の歌も素晴らしかった。
ルドルフが最後に母に甘えて「話を聞いてほしい」と願いますが
エリザベート聞く耳をもちません。
これも、東宝版での「フランツにモノを言うのがイヤなので(ルドルフのことは心配だけど)最初から関わりたくない」というスタンスと、「自分に関係のないことを聞かせないでほしい」というスタンスと大きく違っていたように思います。

結果ルドルフはトートの元へ(自殺)
手のひらを返したように嘆き悲しむエリザベート
だったら彼の話を聞いてあげればよかったのに・・と思いつつも、ついもらい泣きしてしまいます。
そうそう、最近は変わってしまいましたが、最初は一路さんものすごい号泣していましたよね。
つられてしまい、観終わってからしばらく会場を出られないくらい泣いたこともあります^^;

あーん。書きたいこといっぱいでだいぶ長くなりましたね。

私はこの作品が大好きですが、実は納得いってない部分もあります。
・・そう。ラスト。
結果として心は縛られないまま生涯を過ごしたエリザベート
♪泣いた 笑った くじけ 求めた
むなしい戦い 敗れた日もある
それでも命委ねるそれは 私だけに♪
と歌い、私はいつもなきじゃくるのですが
トートは同時に「俺だけに~」とくる。

今日の字幕でも「私は私だけのもの」(←エリザベート
       「お前は私だけのもの」(←トート)
と書かれていましたが、この平行線のままで話を終わらせるのは・・どうもしっくりいかないんですが^^;

なーんていいつつ、今日も楽しんでしまいました(笑)
どうしようもない感想ですね^^;
最後までお読みいただいたみなさま・・ありがとうございましたm(_ _)m