maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★オペラ座の怪人★ 9/26(火) ソワレ

キャスト
オペラ座の怪人・・・佐野正幸、クリスティーヌ・ダーエ・・・沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵・・・北澤裕輔、カルロッタ・ジュディチェルリ・・・岩本潤子
メグ・ジリー・・・荒井香織、マダム・ジリー・・・秋山知子
ムッシュー・アンドレ・・・林和男、ムッシュー・フィルマン・・・青木朗
ウバルド・ピアンジ・・・半場俊一郎、ジョセフ・ブケー・・・塚本伸彦

★★★これから観劇予定の方は読まないほうが・・楽しいかも。
どうも気分がのらなくて、仕事も手につかない時は
音に埋もれるに限ります^^;

運のいいことに、ステージ前から二列目ど真ん中の席を割引価格で譲ってくださる方がいらっしゃいましたので、気分転換のために久々の観劇。


オペラ座の怪人は六月に一度観劇しているので二回目。
初めての時は二階席だったので舞台全体を見ていましたが
今回はかなりの前方席のため、役者さんひとりひとりの動きがとても良く見えました^^


物語は薄暗いオークション会場からスタートします。
昔、隆盛を極めたオペラ座に関する様々な商品が次々と落札されていく。
ハンニバル」のポスター、小道具として使われていた骸骨
そして、地下室から見つかったというサルの手回しオルゴール。
当時の華やかさを懐かしむかのように「マスカレード」がやさしく流れる。
・・次の品はいわくつきのシャンデリア。
覆っていた布を取り去ると、シャンデリアが頭上高くまで舞い上がると共にオペラ座全盛期へタイムスリップ!
(映画でも思いましたが、このシーン・・大好きです♪)


あとは・・ストーリーを書くのはやめようかな(笑)

いやぁ、本当に素晴らしいステージだったんですよ。
一幕終わりでシャンデリアが落ちてくる時は、思わずひやっとしましたし^^;
舞台装置も衣装もとても凝っていましたね。さすがロングラン!

そして、役者さん達もすばらしかった。
カルロッタのどぎつい歌声とどこか間の抜けたピアンジはとってもいいコンビでしたし、
マダム・ジリーはあまり歌いませんが、彼女が言葉を発するととたんにぴーんと緊張感が走ったり。
やはりクリスティーヌの歌声は最高でした。
いったいどうしたらこんなに透明感のある声が出るんでしょう??
音域も広いし、声の使い分けも上手ですし・・。


このオペラ座の怪人(ファントム)は、生まれつき奇形だったために
高い能力があるにも関わらず人々から恐れられ、さげすまれ・・
綺麗なものへの憧れを抱きつつも自分の殻から外に出ることができない。

クリスティーヌに「あなたの醜さは顔ではなく心」と言われて初めて自分の弱さに気づき、
その苦しみから逃れようとする彼を見ていると本当に私の胸も苦しくなってくる。

結果的にクリスティーヌはラウル子爵の元に行ってしまうのですが
一幕で二人が屋上で愛のハーモニーを奏でる傍で、目をつむり耳を覆い怒りに震えていたのに対して
ラストシーンでは二人の歌声に微笑を向けている。
彼の心の動きを見ているだけで、涙が止まらなくなってしまうのでした。

大好きな人を手放す愛。
やっぱりせつなすぎますけどね。