心しずかに
今日、8月15日は終戦記念日。
長く続いた戦争が終わってから61年
私のまわりでは、南方で戦って奇跡の生還を遂げた祖父も、
台湾にわたっていて戦禍こそ免れたものの
弟を鉄血勤皇隊にとられ、たくさんの家族を失った祖母も
ここ数年の内に亡くなりました。
石垣の祖父母も(母方)も、本島に住んでいた父方の祖母も
私に戦争の話をしたことはほとんどありません。
祖母のお葬式の翌日、祖父が一回だけ南方での話をしてくれたけど
その話は決して血なまぐさい話ではなくて
「俺のスミ(←祖母の名前)はよぉ・・」から始まったものでした。
どれだけ悲しい日々だったんだろう?
どれだけの胸の痛みを抱えていたんだろう?
どれだけ辛い思いをしたんだろう?
私には想像もできません。
でも、一つ確かなのは
誰も声を荒げて怒ったりはしなかったこと。
あきらめたとか忘れたとかではなくて
きっと静かに胸の中にしまうことで、
二度とこの歴史を繰り返さないようにと平和を祈っていたんだと思います。
今日は、大田区の平和記念コンサートで
モーツアルトのレクイエムを歌う予定でした。
諸事情により、私はステージで歌うことを断念してしまいましたが
想いが変わったわけではありません。
私のまわりにいる家族・友人だけではなくて
みーんなが笑顔でいられますように。
今朝から首相の靖国参拝などで騒がしい終戦記念日を迎えていますが
私はおじいちゃん・おばあちゃんを見習って
心静かに過ごそうと思います。