maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ 「マクベス」★

りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
マクベス
2006/2/20 19時開演
梅若能楽学院会館

キャスト
マクベス市川右近マクベス夫人:市川笑也
魔女達の盟主 ヘカテ:藤間紫(特別出演)
ダンカン:菅生隆之、バンクォー:谷田歩


★★★
選挙後の自分へのご褒美として、何か観にいこうと思っていたら
e-プラスでハーフプライスとのこと。
マクベスを始め、シェークスピアは一つも見たことがないのに
最初に観るのが「能楽堂で歌舞伎役者が演じる」ものでいいか少~し悩んだ。

まっ、いいか。
手ごろなチケットが見つかるのもなにかのご縁♪

という訳で、初めて目にした能の舞台。
下手から廊下が伸びていて、舞台の後ろには大きな松の絵
うわぁ。テレビで観たことある~(笑)

私が座っていたのは中正面と呼ばれる場所らしくて
ちょうど舞台に対して斜めの席。舞台にかかる柱がちょっぴり邪魔だけど
半額半額・・文句言わない^^;

舞台が始まると、着物におかっぱの女性(子供なんだろうな)が
からくり人形のような動きで出てくる。
顔も腕も白塗りでとっても怖い・・(ホラー映画に出てきそう)
なにもかも始めてではちんぷんかんぷんになると思い
あらかじめストーリーは軽く調べて行ったのだけど
きっとこの子達が魔女なんだ。

そして、マクベスとバンクォーが登場。
やっぱり着物。しかもマクベスはかなり歌舞伎っぽい口調。
かなりおどろおどろしい雰囲気に、最後まで観られるか不安を感じながらも
物語が進むにつれてだんだんひきこまれていく。

右近さんの力強いマクベスもよかったけど
マクベス夫人役の笑也さんがとにかく凄かった。
殺人の計画に恐れおののくマクベスを叱咤し翻弄させ
愛を武器に夫の成功への道を突き進もうとするが
ニ幕ではついに気が触れてしまう。
実は配役にあまり興味がなかったので(歌舞伎役者さんってほとんど知らないので)
マクベス夫人を演じているのが男性だということに気付いたのは
一幕も後半に入ってからでした(汗)

着物姿で「スコットランド国王!!」というのにもそんなに違和感はない
それぐらい衣装もとっても綺麗だった。
なんだろう、ものすごい異空間。
不思議な感覚を覚えながらも、物語はどんどん進んでいく。

このマクベスのチラシに「右近、笑也、地獄の道行き」という
言葉が大きく踊っていましたが
ラストシーンでマクベスマクベス夫人が光の差す廊下を
静かに静かに歩み去る姿は圧巻でした。
地獄の道を歩んでしまった二人でも、強い夫婦愛が感じられて・・・。

なかなか面白い演出でしたよ。
どうやら他のシェークスピア作品の上演もありそうなので
是非また楽しみたいと思いますo(^。^)o