★ダンス・オブ・ヴァンパイア★ 7/25（火） ソワレ

キャスト
クロロック伯爵・・山口祐一郎、アプロンシウス教授・・市村正親
サラ・・大塚ちひろ、助手アルフレート・・泉見洋平
シャガール・・佐藤正宏、レベッカ・・阿知波悟美、マグダ・・宮本裕子
ヘルベルト・・吉野圭吾、クコール・・駒田一

★★★これから観劇予定の方は読まないほうが・・楽しいかも
本当は今月アタマのチケットを持っていたけれど
最近どうにも自分の思い通りに予定が運ばず・・いったん手放し、あとはあきらめていた。
ところが掲示板で格安チケットをお譲りいただくことができ
気分転換に久々の帝国劇場へ。

まず正面入り口を入ると、柱ごとに出演者の写真。
そして、天井をぐるぐると・・コウモリ！！
かわいいので（！？）写真を撮ってみたけど、黒いので写らず・・・残念。

さて、幕があくと結構私好みなオープング。
ホルンのメロディーとそれを支えるとオルガン（低音でずっしり）
その後旋律をペットが引き継ぎ・・
おお、いいねぇ。大音量の中視界は雪に閉ざされて。

そして、雪の中を助手アルフレートが教授を探すシーンからスタート。
最初に歌うのは泉見くん・・成長したねぇ。レミゼの時よりずっと素敵！

今回は久々の二階S席
ダンスの時のバラツキ具合など気になるところはあったものの
「ガーリック、ガーリック♪」など歌（曲）はなかなか。
キャストもそれぞれ個性を出していてとても楽しい。
特にね、市村さんの演技は本当に最高＾＾
早口で歌ったり、欽ちゃんのようなステップとか
「くすっ」って笑える小技を随所に持ち込んでいる。

市村さん個人だけでなくて、演出として
笑いをとるシーンと鬼気迫るシーンの対比があって観客をあきさせない。
（レミゼやエリザとはここが大きく違うかな）

ただねぇ・・欠点をあげてしまうと（私が勝手に思うところね）
やっちーーー！主役の君だよ。
ヴァンパイアとして最初に登場するシーンで思ってしまった。
大きな羽をつけてサラを誘惑する時の魅惑的な歌声・・

うーーん。
好みの問題なのかも知れないけど。
「君は衣装を着ても山口祐一郎であって、ヴァンパイアでないよ」

役に埋没しちゃいけないけどさ、
どれだけ違うミュージカルの曲を聞いても同じに聞こえるのは
反省すべきじゃないかしら？
（話がそれますが、ドラマを見ていて木村拓也さんにもそういう感がぬぐえない。）
あっ・・でもね。嫌いじゃないの（やっちーもキムタクも）。好きだからイヤなのです。

と、いろいろ私がいろいろ考えたところで・・きっと彼の人気でこの劇場は埋まっている。
それを意識している指揮者は、彼のソロの後に物語の進行を妨げるほどの間をあける。
拍手をもらうために・・。

がっかり。
しばらく放心状態で見続ける。

ところがね・・。幸いなことに（笑）
あんまりヴァンパイアの出番って多くないのですよ。
というか、他の役との歌の絡みが少ない。

自由を求めて必死に羽ばたこうとするサラ・・大塚ちひろさん。
彼女のとってもひたむきな歌声。
線は細いながらも意外なほど大胆な演技を見せてくれた宮本裕子さん。
うんうん＾＾

そして、一番はまったのは・・ヘルベルト！！！
ヴァンパイアの息子役なのですが。
あの吉野圭吾さんが・・ゲイの役？？
お風呂シーンで長い足がタブから出てきた時には
思わず目を覆ってしまいましたよ（笑）
キレイなんだか気持ち悪いんだか、かわいいんだか怖いんだか
よくわからないけど。一晩たっても忘れられない＾＾；

物語として誰が主役なのか、何を軸に進んでいるのかわからなくなる点はあったものの
逆にいろんな視点で楽しめるのかもしれない。
特に二幕に入ってからは舞台に釘付けになっていました。

そして、ラストシーン。
結局、教授を残してみんなヴァンパイアになってしまうんだけど
サラがアルフレートに牙をむき、物語として終わったあと。

全員が舞台に出てきて大合唱。
前奏部分で・・あれ？？聞いたことあるよなぁ・・。
私がカラオケでひそかに十八番にしている「今夜はANGEL」に似てないか？

うん？ちがう。似てるんじゃなくて、同じ曲なんだ（笑）
この曲、映画やドラマに使われただけでなくて、こんなところにまで＾＾；

とはいえ、もともと好きな曲をキャスト全員大迫力で歌ってくれるのだから鳥肌モノ。
「たーっぷり血を吸えヴァンパイア！モラルもルールもまっぴらぁ」
ふふ。そうかぁ。すっかりヴァンパイアに世界を乗っ取られちゃうんだな・・
私が血を吸われる時には「美味しい」と思ってもらえるように
野菜ジュース（トマトベース）をこれからも毎日飲もう
って漠然とバカなことを考えていたら。。

観劇終わってロビーに出てみると、柱にあった写真・・
キバがついてる～！！（開演前はなかった）
あーあ。私にもそのうちキバが生えるかも（笑）