ちょうど一年

JR福知山線のあのショッキングな事故から今日でちょうど一年が経つ。
時間が経つのは本当に早いものだな・・と思ってしまったけど
家族・友人・知人を亡くした方々にとってはどれだけ長く苦しい一年だっただろう。

ところで、私には運転士の友人がいる。
ちょうど一昨年研修を受けて去年の二月に運転士に合格したばかりなので
どれだけたくさん勉強を積み、実習を受けなければ運転士になれないか
また、電車の車両はコンピュータ制御されている部分が多く
車の運転よりもよほど安全だ・・という話も聞いていた。

それでも事故は起こってしまった。
最初は運転士一人が悪者になった。
その次は会社の体制が問題になった。
でも、みなさんおわかりの通り、原因はそれだけではない。
いろんな要因がタイミング悪く重なってしまって起きたのでしょう。

出勤の際に満員電車に乗っていて、たくさんの人の心にある「小さなイライラ」を感じる。
自分が降りる時に、前にいる人を突き飛ばす人。
周りにいる人をジロジロと睨みつける人。
無関心を装いたいのか、ヘッドフォン大音量の人。
その横で迷惑そうな顔をする人。

みんなが少しずつ周りを思いやる気持ちを持つだけで
こんなにトゲトゲした空間にならなくて済むのに・・といつも思う。

そしてこの「殺気立った人々の心」も間違いなく事故の原因の一つ。


折りしも昨日、山の手線が長時間運休し、たくさんの人の足に影響が出た。
大事故になる前に気がついて本当によかったと思っていたのだが・・

インタビューマイクを向けられた女性が
「こんなに長時間止まったままじゃ困るんです！」ヒステリックに答えていた。

思わず背筋が寒くなりました。


事故で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。