maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★東京佼成ウインドオーケストラ 第88回定期演奏会★

東京佼成ウインドオーケストラ 第88回定期演奏会
3/1(水)19:00開演
東京芸術劇場 大ホール

J. S. バッハ:マタイ受難曲より 第54曲 コラール「おお、御首は血と創傷にまみれ」
伊藤康英:吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」
C. オルフ:世俗的歌曲「カルミナ・ブラーナ

[指揮] Douglas Bostock
[独奏] 赤尾三千子(龍笛
[独唱] 臼木あい(Soprano)・高橋 淳(Tenor)・成田博之(Baritone)

★★★

うちの楽団のスプリングコンサート(4/16)でぐるりよざを演奏するので
そのお勉強の為に・・と団長以下10人くらいで聞きに行ってきました。

私は最近仕事がとっても忙しくて、会社を飛び出したのが18:30前
走って走って走って走って(電車にも乗ったけど)芸劇に着いたのが19時を少しまわったところ。

一曲目はロビーでも、「ぐるりよざ」の前に入れればいいかなぁ・・なんて思っていたら
会場の係員さんに「二曲目終わるまでお席へのご案内はできませんのでお急ぎください!!!!」
と急かされて、エスカレーターを駆け上り・・
扉をあけて中に入ったら奏者がそろそろ着席し終わるところ。

先週もそうだったなぁ・・^^;と思いながら、席についたらすぐに曲が始まっちゃった。
息を整えるのに必死でほとんどどんな曲だったか覚えていないんだけど(T。T)
男女20名弱の合唱メンバーの素晴らしいコーラスだった・・・・ような気がする(笑)

そして、二曲目はお目当てのぐるりよざ
ナマで聞くのは初めて。
曲の始めの男声コーラスの部分って普段は団員が歌ったりする。
・・が、今回はちゃんと合唱団の方が歌ったので鳥肌が立つほどだった。
どこからともなく響いてくる・・でも強く心をゆさぶるような。

その後は基本的に同じフレーズの繰り返しなんだけど
刻みが増え、音が増えるに連れて高揚してくる。

ニ楽章は龍笛のソロがある。
フルートとはまた全然違う「ひょおぉぉ」って音が大好き。
今回のソリストさんはあまりビブラートをかけず
でも、その表現が私には結構ツボだった(笑)
なんというか・・休符にこそ魂がある感じ。

そして三楽章は「祭り」なので賑やかに・・。
長崎ぶらぶら節って一時流行った(私だけ??)けど
トロンボーンでトップを吹くと、本当に空に昇っちゃいそうなくらい
・・・大変。

曲が終わったら、指揮者さんが突然私達の方(二階席)に向かって拍手をした。
なんだろう??と思って後ろを振り返ると
一人の男性が立ち上がって舞台に拍手を送っている。
「??もしやこの人が伊藤康英さん(←作曲者)??」
そのまま舞台にも登場したのできっとそうだったのでしょう。
なーんだ。あんなに近くに座っていたのに~。

そして休憩挟んでメインはカルミナ・ブラーナ
合唱団メンバーが続々と舞台に。

私、この曲は以前から好きなんだけど
あまりに長くて全部通して聞いたことはほとんどない^^;
学生時代に友人がダイジェスト(自分の好きな部分だけ編集したもの)を
くれたので、今でもたまに聞くんだけど
なんと・・これは曲順も違ってたりして。

という訳で、プログラムに載っている歌詞を追いながら
初めてじっくり聞きました。

曲の最初は誰もが聞いたことある(プロレスラーさんが入場で使ってましたよね)
有名なフレーズですが、歌詞みると・・難しそう・・。
運命の女神に操られる世界の中で
「春」「酒場にて」「睦言」の三部を歌い上げる。

男声合唱だけのもの、バリトンの独唱、児童合唱が入るもの、無伴奏のもの
ソプラノのカデンツァ(たった四小節の!)・・などなど
ありとあらゆる形態で歌の背景がぐるぐる変わっていく。

一番面白かったのは12番目の「清き湖にわれ住みき」。
これはテノールの独唱(と男声合唱)なんだけど
テノールソリストさん、舞台に上がってきた時から
何故かふらふらしていて、椅子に座る姿もなんかヨレっとした感じだったの。

この曲がはじまるやすくっと立ち上がり
丸焼きにされてしまう白鳥の悲哀を歌い上げる。
もの凄い芝居じみていたけど、これがなんとも面白かった。
最後の歌詞「今やすっかり丸焼き!!(のドイツ語)」を歌い終わったら
バックの演奏が終わる前に椅子にへたりこんじゃった(笑)

このソリストさんは、舞台にあがる時から芝居がはじまっていたんだぁ
と遅まきながら納得。

去年から自分も第九を歌ったり、合唱を練習している友人が増えたりしているおかげで
なんだか今までと違った楽しみ方ができたような気がする。

カルミナ・・一回歌ってみたいなぁ。

あれ?トロンボーンは・・(;^^)A