maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★祝祭音楽劇 トゥーランドット★ 4/4(金)ソワレ

赤坂ACTシアター グランドオープニング
祝祭音楽劇 トゥーランドット
http://turan.jp/

4/4(金)19:00~
赤坂ACTシアター

☆キャスト☆
トゥーランドット:アーメイ、カラフ:岸谷五朗、ワン:中村獅童、リュー:安倍なつみ
ミン:早乙女太一、ティムール:小林勝也、物売り:北村有起哉

☆スタッフ☆
演出:宮本亜門、音楽:久石譲、衣裳:ワダエミ
劇作・脚本:鈴木勝秀、作詞:森雪之丞、振付ダレン・リー/岡千絵



昨日は赤坂ACTシアターで「祝祭音楽劇 トゥーランドット」を観て来ました。

従妹の結香がプロモーションの為に東京に来てるのですが、(従妹のことはあらためてご紹介しますね)
彼女がお世話になっている宮本亜門さんプロデュースのこの作品を皆で観に行こう!と
親戚の分チケットを手配してくれたのです

トゥーランドット」のストーリーは、ちょっときっかけがあってここにも書いたことがありましたが
http://blogs.yahoo.co.jp/maria_mc_2003/52848664.html
このミュージカルはストーリも大きく変えてあり、もちろん曲も久石譲さんの書き下ろし。
びっくりしましたが、久石さんってミュージカル初挑戦だったんですねw(°°)w



幕が開いてまず驚くのはセット。
大きな階段!!!あの一番上は怖いだろうなぁ・・。私だったら足がすくみます。
劇中ほとんどこのセットを使うのですが、
固定ではなくて下の段の段差を畳んだり左右の階段のみ使ったり。

そして、常にこの階段を上り下りするんですよ。戦闘(アクション)シーンも。
古代中国が舞台なので衣装は裾の長いものですし
誰か転んで怪我するんじゃないかしら?と観ている方がハラハラしちゃいました(笑)
もともと主役に抜擢されていたケリー・チャンが足の不調を理由に降板したそうですが、
あのセットでOKを出すのはなかなか難しいでしょうね。

でも、この階段を上手に使ってるんです。
両側から幕を引いてきて舞台の一部分のみ見せる演出などは、結構面白かったと思います。
アンサンブルの人数がとても多かったのですが、
それでもあれだけすっきりとストーリーを見せてましたし。


さて、役者陣で一番光っていたのは
道化役である北村有起哉さん(物売り)と宦官の早乙女太一君(ミン)

北村さんは初めて見ましたが、道化があれだけできるのは立派ですよね。
歌もお上手です。
もう少しドスの聞く声が出せたら、ぜひエリザベートのルキーニ役に(笑)

早乙女くんは・・彼、本当に男性?本当に16歳??
踊りだけでなく、所作一つ一つ、台詞回しにも「色気」があります。
「宦官=男性でも女性でもない=得体の知れないもの」
という表現をしていましたが、彼のある意味「異質」な動きが劇全体のアクセントになっていました。
女形の彼も観にいきたい!!


主役に関しては友人からあまりいい話(評判)を聞いていなかったのですが・・。

アーメイ(トゥーランドット
そんなに悪くないんじゃないかしら?
歌も上手ですし(ただ、音響のバランスが悪くて勿体無かった)。
日本語に慣れていないということで、台詞まわしが危うい(一回かんでしまってましたね)のは確かですが
でも、あの役を日本人がやるよりはるかに適役だと思いました。
この劇全体の空気感を左右していたのは、実は彼女ですよ。

カラフ役は岸谷五朗
地球ゴージャスを観たい観たいと思っていても、全然ご縁がなかったんですよね^^;
カラフの役作りのせいなのか、動きは小さめ。
歌も思ったより上手でしたけど、そもそもカラフの歌いどころが少ない。
うーん。もうちょっと観たかったな。

トゥーランドットに思いを寄せる将軍ワンの中村獅童
彼も頑張ってましたねぇ。
あの高い階段を一番ハードにのぼりおりしてたのはワンです。
そうそう、カラフもワンもなぜか音域の低いメロディーを歌っていて
聞きづらくなってしまってたんですよね。
音楽全体をバランスよく作っていても、重要なメロディーにパンチがなくなってしまったために、
どうも音楽全体が「ぼわん」としてしまって・・・。

そして、その反対に高音域を一人担っていたのが
リュー役の安倍なつみ
彼女も光ってましたね~。メロディーラインが難しそうな歌も頑張ってました。
演技でちょっとバタバタした部分はありましたが、
今後ひょっとしたらミュージカルで大成するかも知れませんね。

メインキャストはあと一人か・・。書いちゃおう(笑)
ティムール役の小林勝也さん
この人の役が難しかったんですよね。
歌わない(ソロがない)し、老人役なので動きも少ない。
物語の最後に、実はカラフとトゥーランドットを意外なところから結びつけていましたが
・・・・その割には存在感の薄い役どころとなってしまいました。

先ほども書きましたが、アンサンブルがとても多いので
一幕最後などは圧倒的な迫力になります。
クライマックスでは金色の紙が降ってきたりと、ゴージャス感(?)もあり。
そうそう、衣装もとても綺麗でしたね。ラストシーンのトゥーランドットの衣装が好きだな♪
客席に役者さんがおりてくる演出もふんだんにありましたので
観るなら断然1階席がおすすめです。



最後に友人のリクエストにより(笑)会場のレポートを!

会場は結構こじんまり。
四季劇場もそうですが、これぐらいのキャパの方が私は好きですね。(帝劇は広すぎ)
客席も思ったより斜がかっていて、前の人が気になりません。
一階席後方でも十分たのしめますよ。ベストポジションはG~O列センターあたりかしら。
会場で一番気になったのは「オケピ」の浅さ。指揮者の頭がずーっと見えるんですよねぇ。
2階席のせり出し部分に実はモニターがついてるんです。
役者が目線を高くしても指揮が見えるように。
だったら、もう少し指揮台低くしてくれてもよかったんじゃないかしら?

天井が高いので音はうまく回ると思うのですが、音響が今ひとつでしたね。
役者一人一人のマイクバランスが悪すぎる。
二階席の観劇は「音」の面で不安があるかもしれません。


って、やっぱり長くなってしまった観劇記なのでした^^;