maria_55’s blog

Yahoo!ブログで2005年~2014年まで書いていました。こちらは保管用。更新いたしません。

★ウエストサイド・ストーリー★ 11/27(火) ソワレ

エストサイド・ストーリー
11月27日(火)18:30~
四季劇場「秋」

キャスト
☆ジェット団☆
リフ:松島 勇気、トニー:阿久津 陽一郎、アクション:西尾 健治、A-ラブ:大塚 道人
★シャーク団★
マリア:笠松 はる、ベルナルド:加藤 敬二、アニタ:団 こと葉、チノ:横山 清崇
◎大人たち◎
ドック:立岡 晃、シュランク:牧野 公昭、クラプキ:荒木 勝
ソプラノ・ソロ:小泉 詠子

★★★ネタばれ注意!これから観劇予定の方はお気をつけくださいね。★★★

私のHNの「まりあ」は、まさにこのウエストサイド・ストーリーの
「マリア」さんからお借りしているのですが・・^^
小学生の時にテレビでたまたま親と一緒に観た
1961年の映画版(ナタリー・ウッドやジョージ・チャキリスが出演している)
に強い衝撃を受けてすっかりトリコになり、ビデオに録っては
それこそ台詞も歌もみんな覚えるほど何回も何回も見ていた大好きな作品。
(好きなミュージカルはついリピートするクセは既に子供の頃から^^;)

機会をうかがっておりましたが、先週ようやく劇団四季WSSを観ることができました。


時間が来て照明が落ちると、舞台にはまだ幕がおりたまま演奏が始まる。
(曲に合わせて照明のみで効果を出す)
そうそう。これこれ!
話を始める前に曲を一通り聞かせてしまうのって、物凄く奇抜なことだと思いますが
この作品は曲を先に知っていてもストーリーを先に知っていても褪せることはありません。
むしろワクワク・・気持ちが高まる。

幕が開くとそこにいるのはジェット団の面々。
うわっ^^衣装とか髪型とか・・古~い(笑)
いまどきそんな格好の人いませんよ^^;なーんて思っていたら

曲に合わせての動きは映画と一緒!踊り始めたら・・フリもほぼ一緒!!

シャークのメンバーが現れ、お互いに威嚇しあいながら街中を疾走する時も
両手を水平に広げてステップしたり、指をパチンと鳴らしたり・・
(この「ありえない」感が私は好きなんですよね。)

エストサイド・ストーリーのの写真って、片足を高々とあげているポーズがお馴染みかと思いますが
あれを生で目の前で観たら・・もうただただ感動するのみです(笑)
四季のダンスは本当に素晴らしい!

一幕はとにかくダンスに釘付け
大好きなシーンもたくさんあるのですが、一番はやっぱりダンスホールのシーンかしら?
リフ、ベルナルド、アニタなどの衣装は映画と色合いもデザインも近いものでしたね。
映画で♪チャチャッチャ ッチャッチャチャッチャ チャチャチャチャ 「マンボ!!」♪の
アニタとベルナルドの踊りが大好きなのですが(特にチャキリスの「斜め」具合が(笑))
加藤さん&団さんも遜色ないですねぇ。
もう、客席で一人大興奮状態です(笑)

映画版と違うところももちろんたくさんありました。
有名な「アメリカ」のシーンはシャークの面々が暮らすアパートの屋上で
ベルナルドとアニタの口喧嘩(じゃれてるだけなんですけどね)から始まりますが
舞台では男性陣は一人もおらず、ロザリアを相手にすすみます。
ここのダンスも大好きだったので(特に一番最後クルリと肩の上に持ち上がりポーズ!)
女性だけになるのはちょっぴり残念だったなぁ。

曲順も違うところがあるんですね。
映画では決闘の後に歌われる「クール」もドクの店で会議をする前ですし
(クラプキーの歌と入れ違い)、「I Feel Pretty」も一幕では出てきませんでした。
観劇の後に知りましたが、私が映画で密かに(?)ファンだったアイス君は
映画オリジナルキャラということで舞台には登場しませんし。
(ということで、クールはリフが歌うんですねぇ)

この作品は話がどんどん進んでいくに連れて
歌もソロばかりではなく、絡む人数がどんどん増えていきます。
Tongihtのところから思っていたのですが、トニーとマリアのお二人は
(お二人ともソロでは上手なんですけど)声の相性があまり良くないようで
デュエットは残念ながら楽しめず。

さらに、事前に友人から聞いていましたが
台詞まわしがちょっと大げさなのもちょっぴり不評を買っているようですね。
時代がかった表現をわざとしているんでしょうけど・・。
トータルでいくと(私にとっては)許容範囲ですが
うーんうーん^^;

でも、これは四季のアレンジなのかしら?
(オリジナルのミュージカルは観たことないので)
二幕で「Somewhere」を歌うシーン。
ジェット団もシャーク団も、すっと白い光に現れると
ちっぽけな抗争よりも、大きな幸せがここにあることに気づいたかのように・・。
これは、ラストシーンへの伏線なのですが
映画にはない、この表現があることで悲劇が余計にくっきりとしてきますね。
少し早くみんなが気づいていれば回避できたのに・・。

ところで、映画版のクライマックスは胸がつぶれそうになるシーンばかりです。
ドクの店にマリアの伝言を持っていったアニタが襲われる「トーンティング」
トニーにシュランクが近づく時に叫ぶ"Don’t you touch him!!"マリアの言葉
ミュージカルと違って映画の方が表情が間近に見られるからでしょうか。
これらは映画版の方が断然ぐっときます。
もっともっと表現できるんじゃないかしら??
「怒り」を見せるのはとても難しいことだとは思いますが。

なーんて。
なんだかひたすら映画と比べてしまっていて、劇団四季に申し訳ない気もしますが
でも、先に話やダンスを知っていたからこそ存分に楽しめたのも事実です。
まわりのお客様も年齢層が少し高めで、うちの母くらいの年齢の方が「懐かしかったわ~」
なんておっしゃっていましたし。

そうそう、今回新たに気づいたことがありました。
四季のミュージカルは台詞も歌も日本語に訳されていて
そこにちょっぴりひっかかりを感じていたのですよね。

帰宅してから実は我慢できずに映画版のビデオを見てしまったのですが(笑)
ジェット団メンバーとシャーク団メンバー
同じ英語をしゃべっていると思いきやアクセントや発音は違うのですね。
私はスペイン語を習ったことがありませんので詳しくはわかりませんが
「R」の発音を「ル」と巻いていたり・・。
for(フォー→フォル)
apartment(アパートメント→アパルトメント)

置かれた環境・立場の違いがこんなところでも色濃く表現されていたんだなぁ・・と。
日本語でのウエストサイドを観ることで、初めて知りました。


ほめ言葉とも悪口とも取れる(?)観劇記を書いてしまいましたが
私が大好きな大好きな作品。
四季版もまたぜひ観にいきたいと思っています。
一月で千秋楽をむかえるようなのでそれまでに・・二回くらいは・・・(笑)??